楔とCore Driven、飲食店の開業・閉店の最新情報をリアルタイムで捉え、飲食店支援会社のBtoBマーケティングと営業戦略に伴走するAIエージェントを提供開始
株式会社楔(代表取締役 田中利空)と、伴走支援を担う株式会社Core Driven(代表取締役 吉田柾長)は、飲食店の開業・閉店の最新情報をリアルタイムで捉え、飲食店支援会社のBtoBマーケティングと営業戦略に伴走するAIエージェントの提供を開始しました。楔のAIが多様なデータベース・Web公開情報から飲食店の開業・閉店情報をリアルタイムで収集し、Core Drivenがその動きを起点に、どの店に、いつ、何を提案するかを支援会社ごとに設計します。店が困ってから相談するのではなく、困る前に必要な支援が届く状態を、支援会社と一緒につくります。すでに飲食店支援会社での運用を始めています。

飲食店の経営で、支援会社が担う役割が大きくなっている
食材と光熱費の上昇、賃上げ、テナント賃料の負担が重なり、飲食店の経営は厳しさを増しています。帝国データバンクの調査では、2025年の飲食店の倒産(負債1,000万円以上・法的整理)は900件で、2024年の894件を上回り、2年続けて過去最多となりました。※1
こうした環境では、店が自分たちだけで判断できることは限られます。開業する店は、レジ、予約の仕組み、仕入先、働く人を短い期間で決めなければなりません。閉店する店は、厨房機器の処分、物件の明け渡し、残る契約の解約を、退去日までに片付けなければなりません。人材の紹介、厨房機器の販売と買い取り、居抜き物件の仲介、レジや予約のシステム、食材の卸。飲食店を顧客に持つ支援会社は、店の開業と閉店の場面で欠かせない存在です。
ただ、支援会社に相談が届くのは、問題が起きてから
一方で、店が支援会社に相談するのは、多くの場合、何か問題が起きたあとです。
開業した店が、オープンしてから予約の取りこぼしやレジの操作に困り、慌てて別の仕組みを探す。人が足りないまま開業日を迎え、開業後に求人を出す。閉店を決めた店が、退去日の直前になって厨房機器の行き先に困り、処分費用を払って引き取ってもらう。居抜きで次の出店者に引き継げば費用を抑えられた物件を、原状回復して明け渡す。
店の側には「その会社を知っていれば、先に契約していた」、支援会社の側には「もう少し早く知っていれば、提案できた」という行き違いが生まれます。店の開業と閉店の多くは、保健所の営業許可や閉店の告知として、Web上の公開情報に先に表れています。それでも、情報は自治体ごと、媒体ごとに散らばっていて、営業担当が毎日追いかけることは現実的ではありません。このずれが、店の負担と支援会社の機会損失の両方を生んでいます。
AIエージェントと伴走支援の内容
楔のAIが多様なデータベース・Web公開情報から店の開業・閉店情報をリアルタイムで収集・判定し、Core Drivenがその情報を使う営業とマーケティングの進め方を、支援会社ごとに設計します。
- 自社にとってのニーズを決める支援会社の商材、顧客にしたい店の規模と業態、営業の体制を聞き取ります。そのうえで、開業と閉店のどの動きを自社の商談の機会とみなすかを決めます。
- 店の動きを拾って届ける楔のAIが、営業許可などの行政公開データ、店舗・企業の告知など、多様なデータベース・Web公開情報を横断して開業・閉店の動きをリアルタイムで収集。決めた条件に合う店の情報と動きの内容をあわせて支援会社に届けます。
- 声をかける順番と中身を決める届いた店に、誰が、いつ、どの手段で、何を提案するかを営業シナリオとして設計します。電話や訪問だけでなく、DM、メール、広告、紹介の使い分けまで決めます。
- 結果を見て直す提案した店の反応と受注の結果を見て、判定の条件と営業シナリオを毎月見直します。

業種別の営業シナリオ
同じ開業の情報でも、声をかける時期と提案の中身は業種ごとに違います。Core Drivenが支援会社と最初に決めるのは、この組み合わせです。代表的な例を業種別に示します。
| 業種 | 開業の動きを捉えたら | 閉店の動きを捉えたら |
|---|---|---|
| 人材紹介・派遣 | 開業日の前に、オープン時のスタッフの確保を提案する | 閉店する店のスタッフに、次の働き先を紹介する |
| 厨房機器の販売・買取 | 内装工事の前に、機器の選定と導入を提案する | 退去日が決まる前に、機器の買い取りを提案する |
| 居抜き物件の仲介 | 物件を探している段階で、居抜き物件を紹介する | 原状回復の前に、造作の譲渡と次の出店者を紹介する |
| レジ・予約などのIT企業 | 開業日の前に、レジと予約の仕組みの導入を提案する | 解約の手続きとあわせて、同じ運営会社の他の店や次の出店への引き継ぎを提案する |
| 食材の卸 | メニューを決める前に、仕入先と試食を提案する | 在庫と未払いの確認を早めに進め、取引の終わり方を整える |
実際のシナリオは、情報が公開・取得された時点と、支援会社の商材・営業体制に合わせて個別に設計します。
Core Drivenが、営業戦略まで設計できる理由
店の開業と閉店の情報は、集めただけでは受注につながりません。どの店を狙うか、どの順番で、どの手段で、何を伝えるかまで決めて、はじめて営業の成果になります。Core Drivenは、飲食店の経営と、飲食店や食品事業者を顧客にするBtoBの事業づくりの両方を手がけてきました。

飲食店の経営に伴走し、日次と週次の数字をもとに、仕入れ、人の配置、販促の判断を店と一緒に決めています。
飲食店向けサービスを提供する会社で、LP、相談フォーム、LINE配信の設計から運用までを担い、店からの相談を受ける仕組みをつくっています。
食品メーカーとの取引を増やすBtoBのマーケティングで、LPの改修、検索からの集客、週次の効果測定を続けています。
営業管理ツールの運用ルールと営業記録の入れ方を整え、営業担当が毎日使い続けられる形にしてきました。
代表の吉田柾長は、ぐるなびで飲食店向けの営業・企画・マーケティングを経験し、アスラボでは飲食と不動産を組み合わせた事業づくりに従事。その後、店舗経営・運営代行・出店企画から、食品ECのマーケティング統括、飲食店向けサービスの販路開拓まで携わってきました。飲食店が判断を迫られる場面と、支援会社が商談をつくる現場の両方を理解していることが、営業シナリオの設計に生きています。
また、『これからの飲食店DXの教科書』(同文舘出版)を共著。店舗のオープン時・営業時間、クローズ時・閉店時間のDXを扱う第4章・第5章を担当し、現場目線でのDX導入・活用を発信しています。こうした知見を、支援会社のターゲット選定、訴求設計、営業現場への定着に活用します。
両社の役割

株式会社楔は情報収集・整理・店舗判定を行うAIとデータ基盤の開発・改善を担当。Core Drivenは、支援会社の商材と顧客の課題を踏まえた商談機会の定義から、提案の時期・手段・内容の設計、施策の実行支援、営業結果を踏まえた改善までを担当します。両社で収集条件と営業施策を見直し、支援会社の商談・受注機会につなげます。
楔の田中は、飲食店の日報や売上の数字を集める仕組みなど、飲食店の現場で使われるシステムを開発してきました。Core Drivenの執行役員として飲食店の案件の開発を担い、今回のAIも実際の運用の中でつくっています。
目指す状態
開業する店には、開業日の前に、必要な仕組みと人と仕入先の提案が届いている。閉店する店には、退去日の前に、機器の買い取りや居抜きでの引き継ぎの提案が届いている。店が問題を抱えてから探すのではなく、必要な時期に必要な支援が先に届く状態を目指します。楔とCore Drivenは、支援会社ごとに情報源と判定の条件を増やしながら、この支援を続けていきます。
導入のご相談
飲食店を顧客に持つ支援会社(レジ・予約システムなどを提供するIT企業を含む)からのご相談をお受けしています。自社の商材にとって、どの店の開業と閉店が商談につながるかの整理から始めます。Core Drivenのお問い合わせ窓口からご連絡ください。
会社概要
- 株式会社楔
- 代表取締役:田中 利空
事業内容:最新の AI 技術を現場の業務に組み込むAI導入支援。飲食店、法律事務所、美容サロンなど、専門性の高い現場を持つ事業者を中心に、業務の見立てからツールの設計・開発、定着までを一貫して支援する。 - 株式会社Core Driven
- 代表取締役:吉田 柾長
事業内容:経営者の熱意と構想を事業として実現する事業共創。事業開発、マーケティング、営業戦略、現場運営、AI活用の設計まで伴走
公式サイト:https://core-driven.com/
本件に関するお問い合わせ
株式会社Core Driven 担当:吉田
お問い合わせ窓口:https://core-driven.com/contact/
※1 株式会社帝国データバンク「『飲食店』の倒産動向(2025年)」2026年1月13日 「飲食店」の倒産動向(2025年)
