料理人を続けながら飲食業をサポートする働き方

料理人を続けながら飲食業をサポートする働き方

2022年9月2日

今の働き方は当たり前??

レストランキャリアラボ事務局です。

今回は、飲食業が大好きなのにうまく働けないことに悩み続け、自分ならではの働き方を見つけた、一場ゆな(いちばゆな)さんにお話しを伺いました。

「本当に今の働き方でいいんだろうか・・・」と一度でも考えたことがある方は、是非読んでみてください。

飲食店スタッフ&SNSコンサルタント

こんにちは!いちばゆなです。

私は今、飲食店アルバイトで「イタリアンの料理人」「スイーツ専門店のパティシエ」をしながら、「飲食店専門のインスタ集客コンサルタント」として活動しております。

「え!3つもやっているの?!」とよく言われるのですが、好きなことを貫いた結果、3つも仕事することになってしまいました笑

しかし、3つ仕事しているからと言って、大変とか、やめたいとかそんなことは一切ありません。

好きなことで仕事ができていて、仕事終わりには気の合うメンバーで飲みに行ったり、休みの日には大好きなスイーツ巡りをして毎日楽しみながら生活しています。

そんなちょっと変わった働き方をしている私ですが、2年半前までは、社員で料理人として勤めていて、仕事に明け暮れる毎日が当たり前でした。

今日はなぜ、料理人が3つの仕事で働く道に進んだのか?お話ししていきます。

大好きな飲食業で働けなくなった料理人

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私が飲食の道へ進もうと思ったのは中学2年生の時でした。

高校に行きたくないな・・・というちょっぴり不登校気味の学生だったのですが、何か面白いことをやりたいという気持ちを持っていました。

そんな時に出会ったのが、スーパーパティシエ物語 という辻口博啓さんの書いた一冊の本でした。

辻口さんの生き方は波乱万丈そのものでしたが、何もない日々に飽き飽きしていた私には、”何かに熱中できる生き方”がとても楽しそうで羨ましく思いました。

そこで私も、『波乱万丈でも面白い人生を送りたい』と思い、パティシエになることを決意しました。

そして製菓専門学校を卒業後は、東京のパティスリーに就職。

晴れて夢を叶えました。

しかし、「入社してからが大変・・・」と言われるパティシエ業界。

同僚・先輩が次々とやめていきました。

1日15時間働いて、休憩はほとんどなく、家に帰るとご飯を食べる力もなく寝てしまう日もありました。

そんな状況だったので、体のメンテナンスもできず。

ある時、栄養失調になってしまいました。

週に1〜2回の休みの日は毎度病院に通院して。点滴を打たなくてはならず、自由な時間がほとんどなくなってしまいました。

やむを得ず退職。

一生続けようと思っていた私のパティシエ人生は、たった1年で終わりを迎えました。

「パティシエをやめて、自分に何ができるだろう?」

正直、何もできることが思いつかなかったので、元々興味のあったオープンキッチンのイタリアンで、アルバイトとして料理人になることを決めました。

最初は包丁すら使えなくて、何もできない役立たずだったのですが、忙しい店だからこそ、当時の店長や料理長たちがちゃんと即戦力になるように丁寧に教えて、育て上げてくれました。

そのおかげで一年後にはほとんどのポジションに入れるようになり、忙しくても楽しい毎日を過ごせるようになりました。

そろそろどこかの会社で社員になろうと思っていた頃、統括料理長から声をかけていただきました。

「うちの会社で働かないか?」

自分のやってきたことが認められた瞬間だと感じて本当に嬉しく思い、そのまま正社員になることが決まりました。

しかしここで、私の頑張りたい気持ちとは裏腹に、働けなくなってしまう出来事がありました。

『抑鬱状態』

まさか私が??

事実を受け入れるまでにしばらく時間がかかりました。

症状としては、

・食べ物が全く食べられない

・人の意見を聞き入れられない

・喋りかけらるのが怖くて逃げてしまう

・思考力が著しく低下

といったものでした。

これでは働けないということで、医師からの診断により休職することになりました。

ただただ何も考えず、ぼーっとしている日々を過ごして、自分を取り戻すまでに3ヶ月かかりました。

後々知ったのですが、飲食業で鬱になってしまう人は多々いるみたいです。

そして体調が良くなってきて、芽生えてきた感情が『また飲食で働きたい!』というものでした。

私は家の近くでアルバイトを探し、リハビリも兼ねながらまた少しずつ働き始めました。

ある時、ずっと心配してくれていたイタリアンのお店でお世話になった店長が

「今、外資のホテルにいるんだけど、よかったら一緒に働かない?」

と言ってくださって、また社員として働くことができるようになりました。

そこでは本当にありがたいことにみんなが優しく接してくれて、とても働きやすさを感じていました。

「このまま、一生こんな感じで飲食で働いていくんだろうな」

そう思っていました。

しかし、世の中そんなに甘くありませんでした。

ーーーコロナで休業ーーー

飲食業界もホテル業界も大打撃でした。

最初は「よっしゃ!休みだーーー!!!嬉しい!!」

なんて思っていましたが、収束の兆しのないコロナの蔓延に、

「もし1年後、2年後もコロナが収束しなかったら、私たちの仕事ってどうなるんだろう??」

そう思うと怖くなり、何かこの不安を解消できないか?と必死にネットを漁りました。

そして見つけたのがパソコン一台で稼ごう!というネットビジネスでした。

最初は知らないことだらけで怖いな〜〜〜と思っていましたが、現状を打破したい思いで、結構な大金をかけてネットビジネスのコンサルティングを受けることにしました。

今思えば、よく決断したよなと思います。

学ぶ気持ちも本気だったので、やればやるほど、結果につながりました。

やっていくうちに”独立”も選択の一つになり、「飲食じゃなくても生きていける」と思うようになりました。

飲食業をやめる?

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とはいえ、完全に飲食を辞めるのが怖かったので、1ヶ月お休みをもらって、ビジネス一本で生活してみました。

そこで感じたのは

『やっぱり飲食業の現場で働きたい』

『飲食業に関わっていないと何だか楽しくない』

という気持ちでした。

世の中には好きではない仕事を嫌々やっている方もたくさんいますが、私は飲食業で働いてきて、「飲食業って楽しい!」と知ってしまっていたので、今更好きではない仕事に転職はできませんでした。

そこからずっと

『本当に自分にあった働き方ってなんだろう?』

と向き合い続けています。

飲食業の新しい働き方を見つける

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私の見つけた今一番ベストな働き方はこんな感じです。

月曜…お休み

火曜…6:00-15:00料理人→飲み会・会食

水曜…10:00~21:00料理人

木曜…パソコンワーク、zoom会議

金曜…10:00~21:00料理人

土曜…10:00~19:00パティシエ

日曜…10:00~19:00パティシエもしくは休み

もちろん、別の予定が入ったら日程は変わりますし、休みたい日には日程を調整して好きに休みます。

私の仕事はパソコンを使う仕事が多いので、この合間時間にカフェで仕事をしていたり、仕事の休憩時間にはパソコンを職場に持って行って仕事している時もあります。

大事なのは『自分で働き方を選べる』ということ。

私は好きなことを好きなようにやっているので今が最高に楽しいです。

人生をかけて叶えようとしている野望

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私は飲食業でたくさんの方にお世話になりました。

今も心配してくれたり、助けてくれたりする大事な人たちがいます。

だからこそ、私はこの飲食業でみんなの働く環境を守りたい。

飲食業が今よりもっと働きやすくなるように、飲食業の働き方改革に全力で取り組んでいく予定です。

いちばゆなのグルメインスタグラム

自分の気持ちに素直な生き方を実現する

株式会社Core DrivenはRestaurant Career Lab.という飲食店の複業サービスを展開しております。

今の働き方に違和感がある方、将来が不安な方はぜひお問い合わせください!